呼吸について(後編)「たくさん吸うには、全上半身を使って!」

こんにちは!

前回は肺と横隔膜の動きについて書きました。

今日は「胸式呼吸」と「腹式呼吸」ついて、また、呼吸時の脊椎の動きやフルート演奏に必要な呼吸についてのお話しです。


「胸式呼吸」と「腹式呼吸」。これらの違いは?

まず、健康な肺は風船のように柔らかく、基本的には様々な方向に拡縮します。また横隔膜も呼吸の度に伸縮しています。

でも、胸式呼吸と腹式呼吸とでは、肺と横隔膜の動きに異なった特徴があります。


胸式呼吸

肋骨を引き上げたり下げたりすることにより、肺は主に前後左右の横方向に大きく拡縮します。

呼吸を止めたりせずリラックスした状態で、万歳をして上半身を引っ張り上げるように思い切り伸びをすると、自然と息が入ると思います。

これは意識的に胸郭を広げることにより、肺が膨らみ息が入ります。

満腹時や妊娠中の方は、主に胸式呼吸になっています。


腹式呼吸

横隔膜を上下させることにより、肺が縦方向に拡縮します。

この呼吸は、脱力した状態でも楽にたくさん吸えるため、睡眠時やリラックスした時に自然と行われます。

確認方法は、仰向けに横になってお腹に手を当て、力まずにリラックスして呼吸してみましょう。

上手く自覚できるようになったら、今度は座った状態や立った状態でも動かせるか確認しましょう。


脊椎も伸びたり縮んだり!

呼吸によって、脊椎も寄ったり離れたりしています。

でもこれには、色々な筋肉や骨の動きが関係しているため、細かく説明するのはとっても難しいのですが、「動いている」という意識を持つだけでも、身体を柔軟に使えて呼吸がしやすくなるので、かいつまんで、また私のイメージなども入れてご説明します。


まず、背筋を伸ばし過ぎずでも猫背にならないよう、骨盤の上に上半身が真っすぐにバランスよく乗る様な姿勢で椅子に座ります。

この時、意図して身体を動かさず、リラックスして呼吸に合わせて自然と身体が動くようにしましょう。


吸う

肺やお腹が膨らむ → 脊椎が寄り集まって縮む → 頭が脊椎に引っ張られ上半身が少し反る感覚

イメージ:前面が膨らみ、背面が縮む


吐く

肺とお腹が縮む → 脊椎同士の隙間が広がって伸びる → 上半身が少し前に丸まる

イメージ:背面が膨らみ、前面が縮む


分かりにくければ、うつ伏せになってお腹と胸辺りの下にクッションを敷き、自分の感覚に注意しながらゆっくりと呼吸を繰り返してみましょう。脊椎の動きが分かると思います。


フルートでたっくさん息を吸うには、上半身全体を使って!

ここまで、呼吸は肺やお腹だけではなく、上半身全体が連動して行っている事が分かりました。


フルート吹く際、素早く息を取らなければいけない場面では、楽に大きく吸えるために「腹式呼吸」を用います。でも、長いフレーズの前等で、しかも吸う時間が多く取れる時は、「胸式呼吸」を併せて行うことで更にたくさんの息を吸うことが出来るので、やはり全体を使う気持ちで吸えるようにしましょう。

ただ、そうと分かっても普段の生活で動かさない筋肉は固まって動きにくくなってしまうので、初めはお腹の動きや脊椎の動きが小さく分かり辛いかもしれません。

でも、ストレッチと同様に、練習してたくさん動かして伸ばすうちに、柔らかくなり大きく使えるようになってきます。


まずは、リラックスしながらゆーっくりと時間をかけ、上半身の隅々までを大きく動かし、風船のように均一に膨らませるようにたくさん吸います。この時に「吸おう吸おう」と力んでしまうと逆に上手く吸えなくなってしまうので、リラックスして無意識に自然と息が入ってくるイメージも持ちましょう。

次に吐く時ですが、全部吐き切らないと新たな息が吸えません。初めは普通にお腹が凹む吐き方で良いので全て吐き切りましょう。慣れてきたら吐く時はフルートを吹く時のお腹の使い方をして下さい。

2020.04.23 『お腹周りの使い方』膨らんだお腹をキープ!


とにかく、焦らずゆっくり練習するのがポイントです。

慣れてきたら、意識をしなくても自然と多くの息を、短い間隔で吸えるようになりますよ!

リラックスしながらがんばりましょう!!

Flutist Shoko

鎌倉市内の自宅でのフルート教室のご案内や、音楽をもっと手軽に楽しみ、身近に感じて頂けるようなコンサートの情報を配信しています。